理事長挨拶

現在、日本は新型コロナウイルスの感染状況が収束しないまま3年目を迎えています。来日できない留学生も多く、大学や日本語学校、専門学校から留学生の姿が激減してしまいました。しかし、2022年3月半ばから国外からの入国者数の上限が水際対策として1日あたり5000人から7000人に引き上げられ、留学生が優先的に入国できる仕組みも打ち出されました。

これでようやく日本で学びたいと希望している留学生が徐々にですが入国できるようになり、留学生の数も増加していく見通しが立ったと言えます。

一方、新型コロナウイルスによって、日本の産業界も停滞を余儀なくされ、雇用状況も大きく変化してしまいました。とはいえ超高齢社会の日本という国の形が変わったわけではありませんから、日本の生産年齢人口は減少を続けています。日本の産業界が新たな働き手として、留学生などの外国人のみなさんに頼らなければならない状況が解消されたわけではありません。

就職を希望する留学生と留学生を採用したいと考えている企業との橋渡し役としての私たち協会の役割はますます大きくなるはずです。そのため、これからも留学生のあらゆる声に耳を傾け、多くの企業の経営者や人事担当者様とも連携をとりながら、留学生が一人でも多く、日本の企業に就職できるよう努力してまいります。

新型コロナウイルスによって産業界、商業界に計り知れない打撃を与え、留学生たちの生活、就職活動にも悪影響が大きく及んでいますが、こうした状況だからこそ、留学生の就職決定までの道のりを企業の皆様と連携を密にしながら歩んでまいります。